呼気NO検査とは
数回の深呼吸の後、10秒間程度、息を呼出するだけの検査です。
呼気に含まれる、気管支喘息などのアレルギー性呼吸器疾患に関係するNO(一酸化窒素)を精密に測定します。
測定に要する時間は、お待ち合わせの時間を除いて3分程度です。
なお、当院の都合により、診察の後日のご予約をお願いすることがあります。
また、当院は就学前のお子様の診療を原則として行っておりません。
呼気NO検査でわかること
気管支喘息では、空気の通り道である気管支に、好酸球といわれるアレルギーに関係する白血球によって、炎症が起こっていることが知られています。
しかし、気管支の中を覗いて調べることはなかなかできませんし、胸部レントゲンやCTでも、細かい気管支の状態はわかりにくいことがしばしばです。
また気管支喘息の患者さんの中にも、咳だけが症状であり、診察や血液検査だけでは診断しにくい方もおれれます。
そこで、好酸球による炎症と関係が深いことが知られている呼気中のNO(一酸化窒素)を測定し、治らない咳が、気管支喘息等など好酸球に関係するアレルギー疾患に関係するのかを診断します。
こんな方に
- 咳が長引くが、普通の風邪薬や咳止めで治らず、胸部レントゲンでも異常がない
- 咳喘息ではないかとして治療を受けているが、気管支喘息の薬があまり効いているように思わない
- 季節性にいつも咳が長引く。風邪を引いてから咳が長引いている。
- スポーツや部活動をすると、咳が出たり、咳が出るわけではないがだんだん後半に息切れがしてパフォーマンスが落ちてくる
- 自分の慢性副鼻腔炎は、咳もでることだし、アレルギーと関係しているように思う
- 花粉症で鼻が詰まっているから息苦しいと思っていたが、実は気管支喘息も合併しているから苦しいのでないか
呼気NO検査のご費用は
保険点数は検査、判断料を含んで240点となっております。
したがって3割負担の方のご費用は720円になります。
この費用は、本検査だけの料金で初診料、他の検査の料金、管理料などを含みませんのでご注意ください。
他の気管支喘息・アレルギー関係の検査費用は、別途高額なものを含むことがありますので、検査のご承諾前にお尋ねください。